栗山 雅央(クリヤマ マサヒロ)
人文社会科学研究科 文学研究領域准教授
教養学部 教養学科

研究者情報

■ 学位
  • 学士(文学), 九州大学
    2007年03月
  • 修士(文学), 九州大学
    2009年03月
  • 博士(文学), 九州大学
    2015年03月
■ 研究キーワード
  • 日本漢文
  • 中国文学
  • 辞賦文学
  • 文選
  • 注釈
  • 漢文教育
■ 研究分野
  • 人文・社会, 文学一般
  • 人文・社会, 中国文学
■ 経歴
  • 2026年04月 - 現在, 埼玉大学, 人文社会科学研究科・教養学部, 准教授, 日本国
  • 2022年04月 - 2026年03月, 中国鉱業大学, 人文与芸術学院, 副教授, 中華人民共和国
  • 2019年04月 - 2022年03月, 九州大学, 文学部, 非常勤講師
  • 2018年04月 - 2022年03月, 西南学院大学, 国際文化学部(言語教育センター所属), 助教
  • 2016年04月 - 2018年03月, 九州産業大学, 語学教育研究センター, 非常勤講師
  • 2015年10月 - 2018年03月, 福岡歯科大学, 非常勤講師
  • 2015年04月 - 2018年03月, 九州大学, 基幹教育院, 非常勤講師
  • 2015年04月 - 2016年03月, 福岡教育大学, 教育学部, 非常勤講師
■ 学歴
  • 2009年04月 - 2015年03月, 九州大学, 大学院, 人文科学府
  • 2007年04月 - 2009年03月, 九州大学, 大学院, 人文科学府
  • 2003年04月 - 2007年03月, 九州大学, 文学部, 人文学科, 日本国

業績情報

■ 論文
  • 菅原文时《织女石赋》对唐代诗赋的接受考辨               
    栗山雅央
    中国语言文学研究, 巻:41, 開始ページ:102, 終了ページ:113, 2025年12月, [査読有り], [招待有り]
    中国語, 研究論文(学術雑誌)
  • 近年日本的「文選学」研究               
    栗山雅央
    古代文学前沿与評論, 巻:11, 開始ページ:171, 終了ページ:182, 2025年06月, [査読有り], [招待有り]
    中国語, 研究論文(学術雑誌)
  • 中国中古以前の吃音(発話の非流暢性)への認識と理解 : 「吃」「訥」を例に               
    栗山雅央
    中国文学論集, 巻:(52), 開始ページ:36, 終了ページ:53, 2023年12月
    日本語, 研究論文(学術雑誌)
  • 劉歆「遂初賦」にみる劉向の影響について               
    栗山雅央
    中国文学論集, 号:51, 開始ページ:22, 終了ページ:39, 2022年12月
    日本語, 研究論文(学術雑誌)
  • 新世紀以来中日辞賦研究状況的差異ーー基于学術著作的視角               
    栗山雅央
    済南大学学報(社会科学版), 巻:32, 開始ページ:52, 終了ページ:61, 2022年09月, [査読有り], [招待有り]
    中国語, 研究論文(学術雑誌)
  • 班固「幽通賦」の曹大家注の特質について               
    栗山 雅央
    九州中國學會報 = Studies in Chinese language, literature and philosophy, 巻:58, 開始ページ:1, 終了ページ:15, 2020年05月, [査読有り]
    九州中國學會, 日本語
    ISSN:0288-6464, CiNii Articles ID:40022260866, CiNii Books ID:AN00055440
  • 従左思「三都賦」的文本内容論西晋的時代性与武帝司馬炎的影響               
    栗山 雅央
    揚州文化研究論叢, 巻:22, 開始ページ:12, 終了ページ:28, 2019年01月, [査読有り], [招待有り]
    中国語, 研究論文(学術雑誌)
    共同研究・競争的資金等ID:29220441
  • 関於「三都賦」以後「都邑賦」的展開情況               
    栗山 雅央
    済南大学学報 社会科学版, 巻:2019, 号:1, 開始ページ:80, 終了ページ:84, 2019年01月, [査読有り], [招待有り]
    中国語
    共同研究・競争的資金等ID:29220441
  • 『東文選』所収の辞賦類作品について               
    栗山 雅央
    中国文学論集 = Studies in Chinese literature, 号:46, 開始ページ:76, 終了ページ:93, 2017年12月
    九州大学中国文学会, 日本語
    ISSN:0286-3715, CiNii Articles ID:120006406586, CiNii Books ID:AN00145532, 共同研究・競争的資金等ID:29220442
  • 後漢から両晋時期における賦注の確立について               
    栗山 雅央
    中国文学論集 = Studies in Chinese literature, 号:45, 開始ページ:12, 終了ページ:29, 2016年12月
    九州大学中国文学会, 日本語
    DOI:https://doi.org/10.15017/1790474
    DOI ID:10.15017/1790474, ISSN:0286-3715, CiNii Articles ID:120005971212, CiNii Books ID:AN00145532
  • 両晋時期の文章創作における「紙」               
    栗山 雅央
    九州中国学会報, 巻:54, 開始ページ:46, 終了ページ:60, 2016年05月, [査読有り]
    九州中国学会, 日本語
    ISSN:0288-6464, CiNii Articles ID:40020841767, CiNii Books ID:AN00055440
  • 六朝期における「三都賦」以後の都城賦の展開について (竹村則行教授 退職記念号)               
    栗山 雅央
    中国文学論集, 号:43, 開始ページ:21, 終了ページ:30, 2014年12月
    九州大学中国文学会, 日本語
    DOI:https://doi.org/10.15017/1498237
    DOI ID:10.15017/1498237, ISSN:0286-3715, CiNii Articles ID:120005574917, CiNii Books ID:AN00145532
  • 左思「三都賦」と西晉武帝司馬炎               
    栗山 雅央
    日本中国学会報, 巻:66, 開始ページ:49, 終了ページ:63, 2014年10月, [査読有り]
    日本中国学会, 日本語
    ISSN:0387-3196, CiNii Articles ID:40020247455, CiNii Books ID:AN00195246
  • 「三都賦」本文にみる漢賦からの継承と発展               
    栗山 雅央; Kuriyama Masahiro
    中国文学論集, 号:41, 開始ページ:1, 終了ページ:15, 2012年12月
    九州大学中国文学会, 日本語
    DOI:https://doi.org/10.15017/27309
    DOI ID:10.15017/27309, ISSN:0286-3715, CiNii Articles ID:120005324459, CiNii Books ID:AN00145532
  • 「三都賦」と中書省下の文人集團 : 張載注の分析を中心に               
    栗山 雅央
    六朝學術學會報, 巻:13, 開始ページ:37, 終了ページ:50, 2012年03月, [査読有り]
    六朝学術学会, 日本語
    ISSN:1884-4251, CiNii Articles ID:40019470620, CiNii Books ID:AA11496785
  • 「三都賦」劉逵注の注釈態度               
    栗山 雅央
    中国文学論集, 巻:0, 号:40, 開始ページ:8, 終了ページ:22, 2011年12月
    九州大学中国文学会, 日本語
    DOI:https://doi.org/10.15017/20551
    DOI ID:10.15017/20551, ISSN:0286-3715, CiNii Articles ID:40019166229, CiNii Books ID:AN00145532
  • 左思「三都賦」は何故洛陽の紙価を貴めたか               
    栗山 雅央
    中国文学論集, 号:38, 開始ページ:20, 終了ページ:33, 2009年12月
    九州大学中国文学会, 日本語
    DOI:https://doi.org/10.15017/16511
    DOI ID:10.15017/16511, ISSN:0286-3715, CiNii Articles ID:120001909490, CiNii Books ID:AN00145532
■ MISC
  • 書評 文艶蓉著『白居易詩文在日本流伝与受容』               
    栗山雅央
    中国学研究論集, 巻:39, 開始ページ:98, 終了ページ:101, 2021年04月
    日本語
  • 漢文教材としての杜甫「石壕吏」に対する王粲「七哀詩」の活用               
    栗山雅央
    西南学院大学言語教育センター紀要, 巻:11, 号:11, 開始ページ:71, 終了ページ:88, 2021年03月
    日本語
    共同研究・競争的資金等ID:29220469
  • 張淵「観象賦」訳注稿
    栗山 雅央; クリヤマ マサヒロ; KURIYAMA MASAHIRO
    西南学院大学言語教育センター紀要, 号:10, 開始ページ:1, 終了ページ:20, 2020年03月
    西南学院大学言語教育センター, 日本語
    CiNii Articles ID:120006821881, 共同研究・競争的資金等ID:29220441
  • 『曹植甄后伝』与日本学界的「古詩」及建安文学               
    栗山 雅央
    哈爾浜師範大学社会科学学報, 巻:2020, 号:1, 開始ページ:104, 終了ページ:108, 2020年01月, [招待有り]
    共同研究・競争的資金等ID:29220441
  • 日中両国間の辞賦文学研究の差違について―21世紀以降を中心に―
    栗山 雅央; クリヤマ マサヒロ; KURIYAMA MASAHIRO
    西南学院大学言語教育センター紀要, 号:9, 開始ページ:20, 終了ページ:36, 2019年03月
    本稿は、日本と中国の辞賦文学研究、とりわけ21 世紀以降の状況について、その差違を幾つかの観点より概観したものである。というのも、筆者は大学院進学より中国に固有の長篇の韻文形式である「辞賦」に関する研究に従事してきたが、その当初はこれを研究対象とした学会発表や論文を見かけることがさほど多くなかった。そのために、日本の辞賦研究は長く停滞期にあったと認識していたが、それが中国では当てはまらないということを、2011 年から2013 年に中国の清華大学へ留学したのを機に気付かされたのである。留学中には中国国内で開催された『文選』と「辞賦」に関する国際学会に参加する機会を得たが、本稿が主な対象とする辞賦については、第九届国際辞賦学学術研討会で日本の研究状況との違いを痛感させられた。これは第十二・十三届と回を重ねる毎により明瞭なものとなった。その違いを端的に示すならば、次のように言うことができよう。すなわち、日本では六朝時代以前の辞賦のみが主な研究対象と看做されるのに対し、中国においては唐宋より民国時期に至るまでが幅広く対象とされているのである。 日本の学界は、王国維が提唱するところの「一代有一代之文学」に同じく、楚辞・漢賦・六朝駢文・唐詩・宋詞・元曲などが各時代の研究対象として捉えられ、とりわけ唐詩に対する研究を中心に進められてきたと理解してよい。そのため、六朝以前の辞賦は深く注視される一方で、唐宋以後の辞賦研究は等閑視されてきたのである。 では、このような日本と中国における辞賦の研究状況の差違は、より具体的にはどのような点に求めることができようか。筆者は試みに以下の観点、すなわち「通史と断代」、「広汎と狭小」、「辞と賦」、「整理と未整理」などから分析してみたいと考えている。これらの比較を通じて、まずは各国の辞賦研究状況が備える特徴が理解できるのではなかろうか。 なお、21 世紀以降の研究状況を主な比較対象とすることから、近年の研究成果を提示する必要性も生じてくる。そのため、今世紀以降の日中両国の研究動向の紹介や辞賦研究史の概観といった側面も、本稿には自ずと付与されることになろう。
    西南学院大学言語教育センター, 日本語
    CiNii Articles ID:120006709339, 共同研究・競争的資金等ID:29220441
  • 電子アニメーション教材「鴻門之会」開発報告               
    長谷川 真史; 栗山 雅央; 金子 晃介; 石 偉; 井口 千雪; 種村 由季子; 奥野 新太郎; 雁木 誠
    中国文学論集 = Studies in Chinese literature, 号:46, 開始ページ:170, 終了ページ:183, 2017年12月
    九州大学中国文学会, 日本語
    ISSN:0286-3715, CiNii Articles ID:120006406591, CiNii Books ID:AN00145532
  • 岡村繁先生の思い出 (岡村繁先生 追悼号)               
    栗山 雅央; 孫 明君
    中国文学論集, 号:44, 開始ページ:61, 終了ページ:70, 2015年12月
    九州大学中国文学会, 日本語
    DOI:https://doi.org/10.15017/1650641
    DOI ID:10.15017/1650641, ISSN:0286-3715, CiNii Articles ID:120005743014, CiNii Books ID:AN00145532
  • 魯国古泮池の現在位置について ―文献学的視角からの考察を中心に―               
    陳 東; 栗山 雅央
    平泉文化の国際性と地域性, 開始ページ:215, 終了ページ:236, 2013年06月
  • 韓国古典詩文中に見える白居易像について               
    李 奉相; 奥野 新太郎; 栗山 雅央
    中唐文学会報, 号:18, 開始ページ:37, 終了ページ:57, 2011年
    中唐文学会, 日本語
    ISSN:1346-8170, CiNii Articles ID:40019132172, CiNii Books ID:AA11586662
■ 書籍等出版物
  • 一歩一歩学漢語 実践初級中国語               
    王 宇南; 栗山 雅央, [共著]
    中国書店, 2020年03月
  • 西晉朝辭賦文學研究               
    栗山, 雅央
    汲古書院, 2018年12月
    日本語, 総ページ数:vi, 524, 3p
    CiNii Books:http://ci.nii.ac.jp/ncid/BB27630361
    ISBN:9784762966279, CiNii Books ID:BB27630361
■ 担当経験のある科目_授業
  • 2026年04月 - 現在
    中国古典研究法(文学), 埼玉大学, 学部専門科目
  • 2026年04月 - 現在
    中国文学, 埼玉大学, 大学院専門科目
  • 2026年04月 - 現在
    中国古典演習(文学), 埼玉大学, 学部専門科目
  • 2026年04月 - 現在
    中国古典文学概説, 埼玉大学, 学部教養科目
  • 2024年 - 2026年03月
    中国古代文論, 中国鉱業大学
  • 2024年 - 2026年03月
    国文経典導読, 中国鉱業大学
  • 2023年04月 - 2026年03月
    中国古代文学(上), 中国鉱業大学
  • 2022年10月 - 2026年03月
    『文心雕龍』精読, 中国鉱業大学
  • 2021年04月 - 2022年03月
    中国文学特論, 九州大学大学院
  • 2021年04月 - 2022年03月
    中国文学講義, 九州大学
  • 2018年04月 - 2022年03月
    中国語中級, 西南学院大学
  • 2018年04月 - 2022年03月
    中国語初級, 西南学院大学
  • 2019年04月 - 2021年03月
    古典語(漢文), 九州大学
  • 2016年04月 - 2018年03月
    中国語Ⅰ・Ⅱ, 九州産業大学
  • 2016年04月 - 2018年03月
    アジアの文学(文学の世界), 九州産業大学
  • 2015年10月 - 2018年03月
    中国語Ⅰ・Ⅱ, 福岡歯科大学
  • 2015年04月 - 2018年03月
    中国語Ⅱ, 九州大学
  • 2015年04月 - 2018年03月
    中国語Ⅰ, 九州大学
  • 2015年04月 - 2016年03月
    中国語Ⅰ・Ⅱ, 福岡教育大学
  • 2015年04月 - 2015年08月
    中国語Ⅲ, 九州大学
■ 所属学協会
  • 2016年 - 現在, 東方学会
  • 2010年 - 現在, 六朝学術学会
  • 2009年 - 現在, 日本中国学会
  • 2007年 - 現在, 九州中国学会
  • 2004年 - 現在, 九州大学中国文学会
■ 共同研究・競争的資金等の研究課題
  • 唐詩在日本平安時代的伝播与受容研究               
    国務院、全国哲学社会科学工作辦公室, 国家社会科学基金, 一般項目, 2017年06月 - 2024年04月
    文艶蓉, 中国鉱業大学, 研究分担者
    課題番号:17BZW091
  • 唐宋詩之争視闊中的日本唐詩闡釈研究               
    国務院、全国哲学社会科学工作辦公室, 国家社会科学基金, 一般項目, 2023年09月
    劉潔, 西南大学, 研究分担者
    課題番号:23BZW097
  • 中国の古典教育における関連教材の研究―日本の漢文教育への応用のために―               
    日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(C), 基盤研究(C), 2020年04月 - 2023年03月
    土屋 聡, 岡山大学
    配分額(総額):3900000, 配分額(直接経費):3000000, 配分額(間接経費):900000
    土屋聡「『桃花源記』と『桃花源詩』と―その関係についての一考察―」(『岡山大学大学院教育学研究科研究集録』178号、2021年11月)では、陶淵明「桃花源記」の関連教材として「桃花源詩」を利用する提案について、「詩」がどのような形で「記」に関わっているのかという点を本文に則して検証するものである。「詩」を中心に見ながら、「記」との関連について分析を加えた結果、「詩」は推測や想像を交えて桃花源の日常を描くものであり、「記」はその空想の素材という関係が明らかとなった。
    土屋聡「空想する『桃花源記』―『桃花源詩』とともに読むことの意義―」(『岡山大学大学院教育学研究科研究集録』179号、2022年2月)では、前稿の結論を基に、「詩」が「記」の読解にどのように寄与するのかという点を明らかにしようとするものである。「詩」では村の生活の描写が12句を占めるため、従来は学習者の想像によってなされていた「記」の簡潔さを補うことができる。先行事例として中国における「詩」の利用に注目し、「詩」が理想郷のイメージ形成に寄与することを9つの項目にわたって検証した。また、「空想」という共通項によって、他作品との関連性が見出せることをも明らかにした。
    長谷川真史「なぜ漢文を学ぶか?─中国古典研究と漢文教育のあり方について」(東京学芸大学・学芸国語国文学会 2021年6月26日、招待講演)では、近年多く見られる「古典は必要か否か」という議論を踏まえ、漢文教育における課題について述べた。漢文は「役に立たない」「日常では使わない」は全くの誤解であり、漢文に対する誤解を解消するためには、漢語表現の構造に対して理解を深めることが有効であると考えられる。以上を踏まえ、漢語表現の構造に対しての理解を深めるため、漢詩を教材として用いること、対句を利用して構造を分析することが有効となるのではないかという展望を述べた。
    課題番号:20K02886
    MISC ID:36824725
  • 六朝期以前の賦に対する注釈に見える学術性に関する研究               
    日本学術振興会, 科学研究費助成事業 若手研究, 若手研究, 2018年04月01日 - 2022年03月31日
    栗山 雅央, 西南学院大学
    配分額(総額):2470000, 配分額(直接経費):1900000, 配分額(間接経費):570000
    六朝以前に成立した賦注について、本年は特に後漢時代に成立した班固「幽通賦」に対する曹大家注の分析を行った。
    その結果として、曹大家注は賦注の中でも最初期の例として位置づけられることを確認した。同時に、その形式的特徴として従来は字句の説明や文意の通釈が指摘される他に以下の点を指摘することができた。すなわち、1)漢代に流通した三家詩の中でも『斉詩』に依拠した訓詁が見られること。2)「言己」という形式を用いた賦本文の解釈を示すことで、作者である班固との緊密さ(これは曹大家が班固の親妹であることと関係する)が認められること。3)文献に依拠した資料を引用する際に、書名ではなく人名によって引用する例が見られること。以上の点が確認された。
    また、その注釈の内容分析を通じて、班固「幽通賦」の曹大家注と曹大家の「西征賦」との関連が幾つか見出すことができた。これらの分析を行うことで、班彪・班固・曹大家(班昭)を包括する班氏一族の賦作についても、その思想的特徴を見出すことができる可能性を指摘した。
    併せて、本年度は本研究課題の前段階にあたる基礎的研究を行なった報告者の博士論文を『西晋朝辞賦文学研究』として、汲古書院より出版した。この中には、報告者が本研究課題を想定するきっかけとなった、「三都賦」の同時代人による注釈(劉逵注・張載注)の分析と、漢代から六朝時代にかけての賦注の形式の変遷についての論考が含まれている。
    課題番号:18K12309
    論文ID:29222985, MISC ID:29220460
  • 『東文選』を例とした東アジア漢字圏における辞賦受容に関する研究               
    日本学術振興会, 科学研究費助成事業 研究活動スタート支援, 研究活動スタート支援, 2015年08月28日 - 2017年03月31日
    栗山 雅央, 九州大学
    配分額(総額):1560000, 配分額(直接経費):1200000, 配分額(間接経費):360000
    本研究は、李氏朝鮮時代に編纂された『東文選』と題される詞花集に収められた「辞賦(長編の韻文作品)」について考察を行ったものである。研究成果としては、まず現在確認できるテクスト間の校勘を行い、その定本を定めたことにある。ついで、これを編纂する際に中国で成立した『古文真宝』を参考としていた可能性を新たに指摘した。併せて、『東文選』に収められる辞賦作品の分類を試み、1,『文選』(中国を代表する詞花集)に影響されたもの、2,日本に関する描写が認められるもの、3,律賦に属すると推測されるもの、4,李氏朝鮮王朝を讃美するものに分類できた。以上、当該書所収辞賦作品に関する初歩的研究を成し遂げた。
    課題番号:15H06461
    論文ID:29220449
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