SEARCH
検索詳細
三浦 敦（ミウラ アツシ）
| 人文社会科学研究科 人類学・地理学研究領域 | 教授 |
| 教養学部 教養学科 |
業績情報
■ 論文- マナ・供犠・呼びかけ：フランス農村社会における森林の表象
三浦敦
埼玉大学紀要（教養学部）, 巻：60, 号：2, 開始ページ：193, 終了ページ：208, 2026年03月, ［筆頭著者, 最終著者, 責任著者］
研究論文（大学，研究機関等紀要） - ウランバートル市郊外ゲル地区居住者の食生活と栄養状態：バヤンズルフ区ガチョールト地区の事例
三浦敦; ルヴサンジャムツ・スレンバートル
埼玉大学紀要（教養学部）, 巻：60, 号：2, 開始ページ：225, 終了ページ：237, 2025年03月, ［筆頭著者, 最終著者, 責任著者］
日本語, 研究論文（大学，研究機関等紀要） - マナ・供犠・慣習的権利：フランス農村社会における森林利用、あるいは社会主義思想の起源
三浦敦
埼玉大学紀要（教養学部）, 巻：60, 号：2, 開始ページ：209, 終了ページ：223, 2025年03月, ［筆頭著者, 最終著者, 責任著者］
日本語, 研究論文（大学，研究機関等紀要） - マナ・供犠・所有：フランス農村社会における土地システム
三浦敦
埼玉大学紀要（教養学部）, 巻：60, 号：1, 開始ページ：125, 終了ページ：139, 2024年09月, ［筆頭著者, 最終著者, 責任著者］
日本語, 研究論文（大学，研究機関等紀要）
DOI：https://doi.org/10.24561/0002000693
DOI ID：10.24561/0002000693 - マナ・供犠・法：フランス農村社会における信頼のメカニズム
三浦敦
埼玉大学紀要（教養学部） Saitama University Review. Faculty of Liberal Arts, 巻：60, 号：1, 開始ページ：109, 終了ページ：124, 2024年09月, ［筆頭著者, 最終著者, 責任著者］
日本語, 研究論文（大学，研究機関等紀要）
DOI：https://doi.org/10.24561/0002000692
DOI ID：10.24561/0002000692 - フランス・ジュラ農村社会における紛争解決法と政治経済システム：農村における法の意味とアナーキズムの起源
三浦敦
日本文化人類学会第58回研究大会発表要旨集, 2024年06月, ［査読有り］, ［筆頭著者, 最終著者, 責任著者］
日本語, 研究論文（国際会議プロシーディングス）
DOI：https://doi.org/10.14890/jasca.202
DOI ID：10.14890/jasca.202 - マナ・供犠・フェティッシュ：フランス農村社会における政治経済システム
三浦敦
埼玉大学紀要（教養学部）, 巻：59, 号：2, 開始ページ：151, 終了ページ：166, 2024年03月, ［筆頭著者, 最終著者, 責任著者］
日本語, 研究論文（大学，研究機関等紀要） - マナ・供犠・ミメーシス：フランス農村社会における物語と社会の構造化
三浦敦
埼玉大学紀要（教養学部）, 巻：59, 号：2, 開始ページ：135, 終了ページ：150, 2024年03月, ［筆頭著者, 最終著者, 責任著者］
日本語, 研究論文（大学，研究機関等紀要） - 書評：伊丹一浩著『製酪組合と市場競争への誘因：19世紀中葉から20世紀初頭のフランス・オート＝ザルプ県を対象に』
三浦敦
社会経済史学, 巻：89, 号：2, 開始ページ：103, 終了ページ：109, 2023年08月, ［査読有り］, ［招待有り］, ［筆頭著者, 最終著者, 責任著者］
日本語, 研究論文（学術雑誌） - ウランバートル・ゲル地区における家庭菜園活動
スレンバートル・ルヴサンジャムツ、松宮邑子、三浦敦
教養学部紀要（教養学部）, 巻：58, 号：2, 開始ページ：135, 終了ページ：144, 2023年 - マナ・供犠・暴力：フランス農村における恩寵とミメーシス
三浦敦
埼玉大学紀要（教養学部）, 巻：58, 号：2, 開始ページ：145, 終了ページ：160, 2023年 - YouTubeからInstagramへ：デジタル世代の若者の身体、その実践と表象-提示
三浦敦、F. デュテイユ=オガタ、A. シュシェ
Revue STAPS, 巻：129 (JA), 開始ページ：1, 終了ページ：4, 2022年 - 身体・演劇性・コニュニケーション：カンボジアで支援活動に参加する日本人学生によるSNSへの投稿写真
三浦敦
Revue STAPS, 巻：129 (JA), 開始ページ：37, 終了ページ：51, 2022年 - カリフォルニアのスピリチュアル・ムーヴメントとインターネットにおける身体と心（1960年代と2010年代）
小木曽航平、三浦敦
Revue STAPS, 巻：129 (JA), 開始ページ：63, 終了ページ：72, 2022年 - 現代市場社会における非私的所有の公正性と政治的機能：セネガルにおける多重レイヤーシステムの社会的経済
三浦敦
社会人類学年報, 巻：47, 開始ページ：1, 終了ページ：28, 2021年 - 柳田国男の協同組合思想と日本の農業協同組合
三浦敦
埼玉大学紀要（教養学部）, 巻：56, 号：2, 開始ページ：133, 終了ページ：149, 2021年 - アントロポロジー・アン・ジュー : 『文化人類学研究』と学術雑誌の神話的世界
三浦 敦
文化人類学研究, 巻：第20巻, 開始ページ：2, 終了ページ：27, 2020年 - Vegetable Production among Suburban Dwellers in Ulaanbaatar
Atsushi Miura, Surenbaatar Luvsanjamts
埼玉大学紀要（教養学部）, 巻：55, 号：2, 開始ページ：227, 終了ページ：235, 2020年 - Corps, théâtralité et communication : les photos numériques postées sur les réseaux sociaux par les jeunes étudiants japonais en voyage humanitaire au Cambodge
Atsushi Miura
Revue STAPS, 巻：129, 開始ページ：45, 終了ページ：60, 2020年 - Des vidéos YouTube à Instagram. Le corps des jeunes à l’ère du numérique, engagement et re-présentations
Fabienne Duteil-Ogata, Atsushi Miura, André Suchet
Revue STAPS, 巻：129, 開始ページ：5, 終了ページ：8, 2020年 - Le corps et l’esprit dans les mouvements spirituels californiens et Internet aux États-Unis (années 1960 et années 2010)
Kohei Kogiso, Atsushi Miura
Revue STAPS, 巻：129, 開始ページ：73, 終了ページ：85, 2020年 - Système social traditionnel et marché moderne chez les exploitant philippins à Bohol
Atsushi Miura
『埼玉大学紀要・教養学部』, 巻：54, 号：2, 開始ページ：163, 終了ページ：173, 2019年 - Gestion coutumière de la production maraîchère face au marché globalisant au Sénégal
Atsushi Miura
Josianne Stoessel-Ritz et al. (dirs.), Penser les innovations sociales dans le développement durable, de la guerre à la paix, Editions L’Harmattan (Paris, France), 開始ページ：185, 終了ページ：199, 2018年 - Gestion coutumière de la production maraîchère face au marché globalisant au Sénégal
Atsushi Miura
Josianne Stoessel-Ritz, Maurice Blanc, Ahcène Amarouche (dirs.), Penser les innovations sociales dans le développement durable, de la guerre à la paix, Paris: L'Harmattan, 開始ページ：185, 終了ページ：199, 2018年 - Dynamique des systemes fonciers imbriques aux Philippines, depuis le 16e siècle
Atsushi Miura
Pablo Luna et Niccolo Mignemi (dir.), Predateurs et resistants: appropriation et reappropriation de la terre et des ressources naturelles (16e-20e siècles), Paris: Editions Syllepse., 開始ページ：45, 終了ページ：68, 2017年 - 市民社会と協同組合：フィリピンとセネガルの農村アソシエーション
三浦 敦
信田敏宏ほか編、グローバル支援の人類学：変貌するNGO・市民活動の現場から、昭和堂, 開始ページ：79, 終了ページ：101, 2017年 - Appropriation and Re-Appropriation of Lands since the 16th Century in Bohol, Philippines
Atsushi Miura
埼玉大学紀要・教養学部, 巻：51, 号：2, 開始ページ：333, 終了ページ：343, 2016年 - Cultures différentes, évolutions similaires: histoire foncière et évolution économique aux Philippines et au Sénégal dans une perspective comparative
Atsushi Miura
埼玉大学紀要・教養学部, 巻：51, 号：2, 開始ページ：345, 終了ページ：360, 2016年 - セネガルの土地改革：経済自由化の中で残存する慣習的土地制度
三浦 敦
アジア経済, 巻：57, 号：1, 開始ページ：34, 終了ページ：62, 2016年 - Les idées proudhoniennes comme une "ethno-sociologie": économie rurale en Franche-Comté et ailleurs
Atsushi Miura
G. Ferréol, B. Laffort, et A. Pagès (dir.), Le mode rural: entre permanences et mutations, Louvain-la-Neuve: EME Editions., 開始ページ：85, 終了ページ：99, 2016年 - LDK, Shugo-Jutaku, Gomi
Atsushi Miura
Philippe Bonnin et al. (dirs.) Vocabulaire de la spatialité japonaise, Paris : Editions de CNRS., 開始ページ：150, 終了ページ：151,293-294,458-460, 2014年 - "Gomi (les déchets)", "LDK (l'appartement-type)", "Shugo-jutaku (l'habitation collective)"
Atsushi Miura
Vocabulaire de la spatialité japonaise, Paris: CNRS Editions, 開始ページ：150, 終了ページ：151,293-294,458-460, 2014年 - セネガルの農村組織 : ママドゥ・ジャの協同組合政策と農村組織の発展
三浦敦
埼玉大学紀要. 教養学部, 巻：49(1), 開始ページ：223, 終了ページ：238, 2013年 - Sociability and Associations in Rural French Jura: Justice, Property Rights and Moral Economy
Atsushi Miura
Senri Ethnological Studies, 巻：81, 開始ページ：69, 終了ページ：98, 2013年 - 農村社会における協同組合の役割 : フランス・日本・フィリピン・セネガルの比較研究」『埼玉大学紀要・教養学部
三浦 敦
埼玉大学紀要・教養学部, 巻：第48巻第1号, 開始ページ：259, 終了ページ：273, 2012年 - 現代市場社会における非私的所有の効率性と社会性：フランスとフィリピンにおける多重レイヤーシステムの法と経済学
三浦 敦
社会人類学年報, 巻：38, 開始ページ：33, 終了ページ：56, 2012年 - ゲル地区住民の生計状況：予備調査結果を巡る考察
三浦 敦
『モンゴル国ウランバートル市ゲル地区の生活改善』埼玉大学地域社会活性化プロジェクトチーム, 開始ページ：46, 終了ページ：54, 2012年 - ゲル地区住民の生計状況:予備調査結果を巡る考察
三浦 敦
埼玉大学地域社会活性化プロジェクトチｰム編『モンゴル国ウランバｰトル市ゲル地区の生活改善』, 開始ページ：46, 終了ページ：54, 2011年 - 写真インタビュｰデｰタに見る日本人大学生の社会関係性
三浦 敦
埼玉大学教養学部紀要, 巻：46, 号：1, 開始ページ：263, 終了ページ：281, 2010年 - 構造調整プログラムの社会的側面:フィリピンとセネガルの比較
三浦 敦
埼玉大学教養学部紀要, 巻：45, 号：1, 開始ページ：167, 終了ページ：191, 2009年
埼玉大学教養学部 - 協同組合の現代的意義:国際比較から
三浦敦、田中夏子、島村博、小林亜子
協同の発見, 号：202, 開始ページ：51, 終了ページ：94, 2009年
協同総合研究所 - Economie sociale et d veloppement rural: d veloppement coop ratif aux Philippines dans la perspective proudhonienne
Atsushi Miura
L'agriculture participative: pourquoi, comment, jusqu'o ?, 開始ページ：22, 終了ページ：31, 2008年 - Cooperatives in Bohol: Reality and Possibility of Cooperatives in Rural Development
Atsushi Miura, Maria Chinita Bersaluna
2007年 - 地域研究の対象としての東南アジア、あるいは東南アジアにおける知識の新植民地主義的状況について
三浦敦
埼玉大学紀要教養学部, 巻：43, 号：1, 開始ページ：113, 終了ページ：127, 2007年 - Building a Utopia through Associations: Social Position of Cooperatives in France and the Philipines
Cultural Anthropology, 巻：71, 号：1, 開始ページ：72, 終了ページ：93, 2006年 - 文化人類学における方法としての写真
三浦敦
文化人類学研究, 巻：6, 開始ページ：21, 終了ページ：38, 2005年 - 写真は何を切り取るのか？記録すること、表現すること、そして人類学
三浦敦、蔵持不三也、西村清和、高橋世織、ファビエンヌ=テュテイユ緒方
文化人類学研究, 巻：6, 開始ページ：70, 終了ページ：84, 2005年
早稲田大学文化人類学会 - Decision Making of Family-Based Farms in French Jura: Basis of Social Consensus on the Jurassian Model of Milk Production
Journal of Rural Studies, 巻：11, 号：2, 開始ページ：7, 終了ページ：18, 2005年 - ブレスの森の一日
三浦敦
月刊みんぱく, 巻：29, 号：10, 開始ページ：9, 終了ページ：10, 2005年
国立民族学博物館 - Control Method and French Sylviculture: Its History and Social Implication
埼玉大学紀要教養学部, 巻：40, 号：1, 開始ページ：131, 終了ページ：143, 2004年 - 農村協同組合の経済活動と農家の世帯戦略：フィリピン共和国ボホール州の協同組合
三浦敦
財務省財務総合政策研究所研究部, 開始ページ：67, 終了ページ：116, 2004年
- Bibliographie thématique sur la nature, l'environnement, et l'écologie
2022年04月
フランス日本研究学会（Société française d'études japonaises）の機関紙Bulletin de la SFEJに掲載された文献リスト（村松研二郎、Syrian Pitteloup、Maxime Polleriとの共著） - Revue STAPS 129(JA)
2022年03月 - Revue STAPS 129(JA)
三浦敦
開始ページ：11, 終了ページ：29, 2022年03月 - Revue TAPS 129(JA)
三浦敦
開始ページ：31, 終了ページ：41, 2022年03月 - Revue STAPS 129(JA)
三浦敦
開始ページ：99, 終了ページ：116, 2022年03月 - 「メイヤスー」『現代社会学事典』弘文堂
開始ページ：1241, 2012年12月
事典項目の執筆 - ポリフォニー現象の言語分析と社会科学 : デュクロのポリフォニー言語学をめぐって
三浦敦
埼玉大学大学院文化科学研究科博士後期課程紀要, 巻：6, 開始ページ：63, 終了ページ：84, 2009年
埼玉大学大学院文化科学研究科 - アフリカ農村における協同組合の可能性
三浦敦
総合研究機構研究プロジェクト研究成果報告書, 号：6 (平成19年度), 2008年09月
埼玉大学総合研究機構 - 途上国の貧困問題と農村開発 ～ フィリピンの協同組合
三浦敦
研究室掲示ポスター, 2007年11月 - 恐山と北方の日本 : 生きる意味と死ぬ意味
三浦敦
研究室掲示ポスター, 2007年11月 - 協同組合による貧困削減の可能性についての研究 : フィリピン共和国ボホール州の事例から
三浦敦
総合研究機構研究プロジェクト成果発表会 : ポスター展示, 2007年11月
埼玉大学総合研究機構 - ヨーロッパ統合とユートピア ～ フランスの社会的経済
三浦敦
研究室掲示ポスター, 2007年11月 - ボホールの協同組合開発
三浦敦
研究室掲示ポスター, 2007年11月 - 楽園の島々の困難な日々
三浦敦
研究室掲示ポスター, 開始ページ：1, 終了ページ：2, 2007年11月 - ブレスの森の一日
三浦敦
研究室掲示ポスター, 開始ページ：1, 終了ページ：2, 2007年11月 - 協同組合による貧困削減の可能性についての研究 : フィリピン共和国ボホール州の事例から
三浦敦
総合研究機構研究プロジェクト研究成果報告書, 号：5 (18年度), 開始ページ：270, 終了ページ：271, 2007年
埼玉大学総合研究機構 - 現代社会のアソシエーション的ユートピア：フランスとフィリピンにおける協同組合の社会的位置
三浦敦
文化人類学, 巻：71, 号：1, 開始ページ：72, 終了ページ：93, 2006年 - Le caract re social et culturel des coop ratives agricoles au Japon, compar avec des cas en France et aux Philippines
Atsushi Miura
La d mocratie au p ril de l' conomie, M. Humbert & A. Caill (dirs.), Presses Universitaires de Rennes (France)., 開始ページ：317, 終了ページ：325, 2006年 - フランス・ジュラの家族制農業における農家の意思決定:ジュラ・モデルによる酪農経営の社会的コンセンサスの基盤
三浦 敦
村落社会研究, 巻：11, 号：2, 開始ページ：7, 終了ページ：18, 2005年
This paper illustrates that the modern agriculture in French Jura has developed through the "Jurassian model", run by family- and community-based farms without intensification. A case study of the village F is presented and how family-based farms adopt this model and how the model becomes a social consensus is examined.
Milk production in Jura is strongly conditioned by nuclear family (as unit of production), kinship relations (for land transaction), and cooperation with community members. The analysis of village conflicts and family conversations on farm management shows that these conditions influence people's decision making processes over farming, and that people constantly affirm their family and economic values through such processes. The Jurassian farming model becomes established through farmers' relationships and daily discussions with neighbors and kinsmen who share the farming experience and values. Family ties significantly contribute to the increased economic efficiency of the farm, and it consequently leads farmers to adopt the model. The paper concludes that the particular local conditions of Jura region lead its villagers to accept the Jurassian model-based farming as a social consensus due to its economic efficiency.
JAPANESE ASSOCIATION FOR RURAL STUDIES, 日本語
DOI：https://doi.org/10.9747/jrs.11.2_7
DOI ID：10.9747/jrs.11.2_7, ISSN：1340-8240 - フランス林業における照査法：その歴史と社会的含意
三浦敦
埼玉大学紀要教養学部, 巻：40, 号：1, 開始ページ：131, 終了ページ：143, 2004年 - NGOへの人類学的アプローチ－現代の新たな市民社会論にむけて
文化人類学研究, 巻：2, 2001年 - 環境資源と社会形成－フランス・ジュラ農村地域における自然環境と所有の政治経済プロセス
民族学研究, 巻：66, 2001年 - 開発の社会評価法の理論的枠組みの素描
内山田康編著
1998年 - パパ・マクシムの葬儀－葬送のミサに見られる人格概念の語用論的分析（フランス・ジュラ）
民族学研究, 巻：62, 1998年 - 開発の社会評価法の理論的枠組みの素描
内山田康編著
文化と開発－枠組みを検討する, 1998年
国際開発高等教育機構 （FASID） - 近代ヨーロッパにおける農村開発と社会科学の形成－フランス・ジュラの社会調査の歴史を通して発
川田順造他編著
岩波講座開発と文化 第2巻 歴史のなかの開発, 1997年
岩波書店
- 海外で国際協力をしたい人のための活動ハンドブック：事前準備から、現地暮らし、仕事、危機管理、帰国まで
石関正浩、石山加奈子、岡本美代子、小田晉吾、木村純子、中田好美、中野惟文、南部道子、藤野康之、三浦敦、矢野祐子、山崎承一、山田久美子、横尾勝、吉野八重
遠見書房, 2021年10月
総ページ数：158
ISBN：9784866161303 - 21世紀の文化人類学：世界の新しい捉え方（ワードマップ）
前川啓治、箭内匡、深川宏樹、浜田明範、里見龍樹、木村周平。根本達、三浦敦
新曜社, 2018年06月
総ページ数：384
ISBN：9784788515826 - Penser les innovations sociales dans le developpement durable, de la guerre a la paix
Maurice Blans, Ahcène Amarouche, Josianne Stoessel-Ritz, Frédérix Caille, Renaud Nougarol, Amadou Diaw, Salvador Juan, Isabelle Hilenkamp, Atsushi Miura
L'Harmattan, 2018年03月
総ページ数：250
ISBN：9782343142234 - Prédateurs et résistants, appropriation et reappropriation de la terre et des ressources naturelles (16e-20e siecles)
Pablo Luna, Niccolo Mignemi, Omar Bessaoud, Atsushi Miura, Pierre Blanc, Alejandro Maldonado, Etienne le Roy, Simone Misiani, Benoit Grenier, Michel Morissette, Anne Jollet, Salvador Alvarez, Alejandro Tortolero, Gerard Beaur
Editions Syllepse, 2017年04月
総ページ数：305
ISBN：9782849505519 - Le mode rural: entre permanences et mutations
A. Pagès, K. Muramatsu, F. Passerard, A. Othelet, J.-L. Roques, F. Knittel, A. Miura, A. Moine, C. Hanus, O. Sebastiao, Ch. Albaladejo, R. Bustos, J.-P. Fontorbes, A.-M. Granié, M. Lorda, H. Gouin, B. Laffort, T. Andriamanampisoa
Louvain-la))Neuve: EME éditions, 2016年03月
ISBN：9782806635648 - A Study of the Possibilities of Cooperatives in Sustainable Social Development
Atsushi Miura, Maria Chinita Bersaluna, Asako Kato, Mitsuhiro Yamazaki
科研費報告書, 2005年
総ページ数：115 - ヨーロッパ人類学
森明子
新曜社, 2004年03月
総ページ数：246 - The Anthropology of Europe as Seen from Japan: Considering Contemporary Forms and Meanings of the Social (Senri Ethnological Studies no. 81)
Akiko Mori, Jeremy Boissevain, Yuko Shioji, Tomoko Sakai, Atsushi Miura, Osamu Nakagawa, Erika Takahashi, Hiroko Takenaka, Eisuke Tanaka, Kuniko Fujiwara, Joy Hendry, Gergely Mohacsi
National Museum of Ethnology
総ページ数：198
- プルードンとマルクスにおける森林問題：社会主義思想の農村的背景
三浦敦
負債の動態に関する比較民族誌的研究(2)2024年度第4回研究会, 2025年03月, ［招待有り］
2025年03月 - 2025年03月, 日本語, 口頭発表（一般） - フランス・ジュラ農村社会における紛争解決法と政治経済システム：農村における法の意味とアナーキズムの起源
三浦敦
日本文化人類学会研究大会, 2024年06月
2024年06月 - 2024年06月, 日本語, 口頭発表（一般） - Cooperatives agricole et Yanagida
Atsushi Miura
2020年11月, ［国際会議］ - Le corps et la théâtralité des photos dans le SNS des jeunes étudiants japonais engages dans une activité humanitaire
Atsushi Miura
2019年02月, ［国際会議］ - ジュルナル・アン・ジュー Journal en jeu、あるいは変容について――『文化人類学研究』をめぐって
三浦 敦
2019年01月, ［国内会議］ - Urbanization and Health Environment in Urban Japan
Atsushi Miura
Urbanization and Healthy Environment, 2017年09月, ［国際会議］ - Vegetable Production among the Suburban Dwellers in Ulaanbaatar
Atsushi Miura
Urbanization and Healthy Environment, 2017年09月, ［国際会議］ - 現代市場社会における非私的所有の持続可能性と協同的機能
三浦敦
2015年11月, ［国内会議］ - Appropriation and Re-appropriation of Lands in Bohol, the Philippines
Atsushi Miura
http://www.ruralhistory2015.org/panel32.html, 2015年09月, ［国際会議］ - Gestion coutumière de la production agricole face au marché globalisant dans les Niayes, Sénégal
Atsushi Miura
2015年05月, ［国際会議］ - Le fondement social de l’idée proudhonienne et ses implications pour les études actuelles de la société rurale. Un exemple avec le changement du système des fruitières en Franche-Comté au XIXe siècle
Atsushi Miura
2014年11月, ［国内会議］ - Stratégie des petits exploitants agricoles face à l’économie de marché dans la production maraîchère des Niayes, Sénégal
Atsushi Miura
2014年11月, ［国際会議］ - Système social traditionnel et marché moderne chez les exploitants philippins à Bohol
Atsushi Miura
2014年06月, ［国内会議］ - セネガルの農民組織～ママドゥ・ジャの思想とFONGSの展開
三浦敦
2013年09月, ［国内会議］ - Justice des paysans, justice du march : conomie morale des paysans philippins et la perspective proudhonienne
Atsushi Miura
2011年09月, ［国内会議］ - Poverty and Phenomenology of Right in Southeast Asia: Justice and Development in the Philippines
Atsushi Miura
Asian Rural Sociology, 2010年09月 - La dimension sociale de la photographie num rique dans la photo-interview effectu e par des tudiants japonais
Atsushi Miura
Arr ts sur images: pour une combinaison film et photographie, 2010年04月, ［国内会議］ - 貧困削減に向けた協同組合の役割：フランスとフィリピンの例を中心に
三浦敦
埼玉大学と市民の共同研究集会研究フォーラム「協同組合の現代的意義」, 2009年02月 - Economie sociale et syst me conomique de propri t : d veloppement coop ratif dans une province philippine la lumi re de la th orie proudhonienne
Atsushi Miura
L'agriculture participative: pourquoi, comment, jusqu'o ?, 2008年11月 - Coop ration et individu dans le contexte sud-est asiatique: Possibilit du d veloppement coop ratif aux Philippines
Atsushi Miura
2006年12月 - Le caract re social et culturel des coop ratives agricoles au Japon, compar avec des cas en France et aux Philippines
Atsushi Miura
http://fr.pekea-fr.org/Rennes/T-Miura.pdf, 2006年11月 - 写真を巡る過去と現在
三浦敦
文化人類学研究 （特集：写真は何を切り取るのか）, 2006年01月 - Cooperatives and Household Strategies in Bohol
Atsushi Miura
2005 PPSA conference (CD-ROM), 2005年10月 - フィリピン農村の協同組合開発にみる資源と所有
三浦敦
2005年06月 - 写真と人類学
三浦敦
文化人類学研究, 2005年05月
■ 所属学協会
- 現在, 現代文化人類学会
- 現在, 日仏会館
- 現在, 村落社会学会
- 現在, 日本文化人類学会
- PEKEA (Political and Ethical Knowledge on Economic Activities)
- 早稲田大学文化人類学会
- 環境社会学会
- 日本村落研究学会
- イスラーム原理主義紛争の背後にある問題：西アフリカとフィリピンの紛争
三浦敦
現在、「イスラーム原理主義」がしばしば、世界各地の紛争の原因の一つとして報道されてる。しかしイスラームは本来、寛容な宗教であり、このような報道にはイスラームに関する誤解や単純化が見られる。しかもこれらの紛争は、実は宗教が原因で起きたものでもない。実際、紛争に便乗する「イスラーム戦士」たちは、イスラームを知らないことも多い。ここでは紛争の実態を、西アフリカとフィリピンの例で見てみたい。西アフリカでは、１０世紀以上も昔から長距離のサハラ横断交易を支えてきた遊牧民が紛争の主役であるが、彼らが作り上げた交易ネットワークは、多くの人々を相互扶助のネットワークで結び付け、イスラーム商人の活動を活性化した。しかし奴隷交易、植民地支配、そして近代国家の建設がこのネットワークを歪め、遊牧民から生活の場を奪い、それが現在の紛争に繋がっている。一方、東南アジアでも中世以来、長距離交易をイスラーム商人が担い、交易路上の各地にイスラーム国家が作られ、フィリピン南部ではこうして生まれたイスラーム王国が、植民地政府や近代国家の権力が及ばないところで繁栄してきた。しかし２０世紀になって彼らが近代国家体制に組み込まれると、彼らは土地を奪われ抑圧されていった。その上、こうして生まれた宗教紛争は、東南アジア的な国家のあり方と近代的な国家の在り方の齟齬により助長さた。このようにイスラーム原理主義に帰されてきた紛争は、実は宗教紛争ではなく、より本質的には、近代化の過程で歪められた社会の中で、生活の場を奪われた人々が生活を立て直そうとするところに、「原理主義」が結びついて生まれたものだった。 - Rôle des coopératives dans l’économie rurale
三浦 敦
日本、フランス、フィリピン、セネガルのそれぞれの協同組合を紹介・比較し、農村開発における協同組合の可能性を展望した。
- 現代セネガルにおける農村協同組織と家族制農業を通して見る開発と国家
日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(C), 2024年04月01日 - 2028年03月31日
三浦 敦, 埼玉大学
配分額（総額）：4680000, 配分額（直接経費）：3600000, 配分額（間接経費）：1080000
課題番号：24K04445 - 現代市場経済下のセネガル農村における家族制農業の可能性についての人類学的研究
日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(C), 2019年04月01日 - 2023年03月31日
三浦 敦, 埼玉大学
配分額（総額）：4160000, 配分額（直接経費）：3200000, 配分額（間接経費）：960000
途上国の農業開発においては、しばしば農家の規模拡大や営利企業化の必要が主張されるが、実際には大規模農業はうまく機能しないことが多く、家族制農業は逆に市場経済に適切に対応していることが多い。セネガルでも、農業の規模拡大は現実的ではなく、家族制農業の維持が重要となっており、全国的農民団体CNCRも、家族制農業の保護と育成が重要であると指摘している。しかし、それは無条件ではなく、一方で、家族内の収入源の分散によるリスク分散と、協同組合的な農村組織による支援が必要である。また、農村組織に関しては、どのように他の商人に伍して市場の環境に適応していくかが課題となっている。
課題番号：19K01221 - 日本の若者のボランティアのSNS利用に見る現実の身体とヴァーチャルな身体の交錯
日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 挑戦的萌芽研究, 2016年04月01日 - 2020年03月31日
三浦 敦; 寺戸 淳子, 埼玉大学
配分額（総額）：3510000, 配分額（直接経費）：2700000, 配分額（間接経費）：810000
本研究においては、海外支援ボランティア、介護ボランティア、そして大学のスポーツサークルの、３つの場において活動する日本人の学生・若者を対象に、彼らの現実での活動と、そのインターネットやSNSへの投稿写真を比較検討した。その結果、人々にとって現実における身体は、コントロールできないのに対し、写真の中の身体はコントロールが可能となり、多くの身体がある時はそこに共振が生まれるが、ボランティアに参加する学生の写真には、そこに、独自の人間関係の理想の表象が現れ、写真独自の公共空間が作られていた。このように、写真は新たな公共性を生み出すことで、現実の公共性の再構築に貢献している。
課題番号：16K13301 - フランシュ＝コンテ社会から見たプルードン理論の現代的可能性
日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 挑戦的萌芽研究, 2013年04月01日 - 2016年03月31日
三浦 敦, 埼玉大学
配分額（総額）：2210000, 配分額（直接経費）：1700000, 配分額（間接経費）：510000
本研究は、プルードンの社会理論を、プルードンの出身地であるフランス・フランシュ＝コンテ地方の農村の慣行との連続性の中で捉えようというものである。実際、プルードンの唱えた所有論や無償信用論などは、実はプルードンが理論を提示する前からフランシュ＝コンテ地方の農民の間で慣行として行われてきたものであり、しかもその慣行を通じてフランシュ＝コンテ地方は農業を現代経済に適合させてきたのであった。このように、プルードン理論は、過去の理論なのではなく、今日の農民の経済戦略の中に具現化しているのであり、そこにプルードン理論の現代における可能性がみられるのである。
課題番号：25580018 - セネガルにおける市場自由化政策の住民への影響と農民の世帯生計戦略の研究
日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 挑戦的萌芽研究, 2008年 - 2009年
三浦 敦, 埼玉大学
配分額（総額）：2800000, 配分額（直接経費）：2800000
本研究の目的は、セネガルを例に、アフリカにおける構造調整政策およびそれに付随する市場自由化政策の農民生活への影響を、農民の生計戦略に着目して、毎年実施する現地調査、および文献調査を通じて明らかにしようとすることで、今後検討しているアフリカにおける社会的経済の役割についての研究の端緒としようというものである。実のところ、調査は予定されていたよりも困難であったため、必ずしも予想された成果を十分に上げたとは言えないが、それでも、次の点が明らかになった。すなわち、独立以来の社会主義的開発政策は、結局農村に混乱をもたらしたが、しかしそれに代わって実施された構造調整政策も、やはり農村に混乱を引き起こした。そうした混乱の中で、農民たちは独自に農村組織を作って対処しているが、これは一方で、ハイデン(ヒデーン)の言うアフリカ的なモラル・エコノミーの現れと見なすことが可能であり、さらにその結果作られて農村組織の背景には、中世以来の結社(儀礼的な秘密結社やスーフィー的なイスラム教団)の伝統があり、現代の農民組織はその伝統的結社における人間関係の原理が現代の状況に適応したものであることが明らかになった。また、こうした中で市場自由化政策を推し進めて政府の機能を弱めようとすることは、かえって、政治の強権化・独裁下を進める契機となるという、矛盾した状況が生まれることも示された。こうした状況は、我々が既に調査を行ってきたフィリピンと対比してみると分かりやすい。同じように歴史的には人口稀少な途上国という条件から出発しつつも、フィリピンの経済力はセネガルよりもはるかに強いものであり、その原因は歴史的なものに求めなくてはならないのである。
課題番号：20653015 - フィリピン農漁民の資源利用と世帯戦略から見た貧困削減の可能性の研究
日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(B), 2007年 - 2009年
三浦 敦; 小林 孝広, 埼玉大学
配分額（総額）：7540000, 配分額（直接経費）：5800000, 配分額（間接経費）：1740000
フィリピンの農漁民の生計戦略においてはリスク分散が重要となっているが、そのためのシステムは実は植民地化以前からの海域東南アジアの社会システムに由来するものであり、その根底には「インド的権力観念」がある。植民地化以前の社会ではこうしたシステムが人々のリスク分散に大きな役割を果たしていた。しかし近代化により流入してきた資本主義システムは、彼らのリスクをかえって拡大し、貧富の差の固定化に貢献している。
課題番号：19401039 - 持続可能な社会開発にむけた協同組合の可能性についての研究
日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(B), 2002年 - 2004年
三浦 敦, 埼玉大学
配分額（総額）：4700000, 配分額（直接経費）：4700000
研究は、農村開発において協同組合が果たしている実際の機能と、そしてしばしば協同組合開発が失敗する原因を、フィリピン共和国ボホール州の農村協同組合のアンケートを中心とした経営学的調査とインタビューを中心とした人類学的調査によって明らかにしていくことを目的とする。3年間の調査の結果としては、次のことが明らかになった。
・ボホールの農村協同組合の多くは信用活動を基本的な柱としているが、その多くは経営に失敗している。
・実際には協同組合の信用活動は、政府からの資金を組合員や職員に流すパイプとしての役割を持つが、その際、政府からの資金はあたかもオープンアクセス資源のように使われてしまうため、資金の回収のめどが立たなくなってしまっている。
・このような事態は、決して組合員の規律が乱れているから起きるのではなく、むしろ協同組合が個々の組合員の家計戦略と合致しない経営をしていることに由来する。そしてこのような結果を招く組合員や組合役員の行動は、数百年前から連綿と続いている東南アジア海域特有の所有関係や人間関係を色濃く反映している。協同組合から資金を変えている農民たちは、その資金を生産に投資することなく日々の必要にお金を費やしていっているのである。
・このような状況においては、ヨーロッパの協同組合を理想とするような協同組合運動は必ずしも実効的なものとはなり得ない。また、マイクロファイナンスもそれほど大きな力にはなり得ない。東南アジアの人間関係の特質を考慮した協同組合の設計が不可欠である。その際、歴史に根ざした農民たちの資源利用のあり方の理解は一つのカギとなると思われる。
課題番号：14401010 - ヨーロッパの基層文化の研究-フランスを中心に-
日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(A), 1998年 - 2000年
二宮 宏之; 長谷川 博子; 原 聖; 川田 順造; 三浦 敦; 工藤 光一, フェリス女学院大学
配分額（総額）：21700000, 配分額（直接経費）：21700000
日本におけるヨーロッパ研究は、政治・経済システムの分析や思想・芸術の理解においては多くの成果を挙げてきたが、高度に結晶化した文化的達成の基底にある、ヨーロッパに生きる人びとの日常的現実とそこに見られる基本的な生活の型についての研究はきわめて不十分であり、日本におけるヨーロッパ理解に大きな偏りを生んできた。近代の形成を主導し、明治以後の日本も多くを学んだヨーロッパの文化の基層にあるものを、日本人の視点から明らかにすることは、近代以後が模索されている現在、重要な課題である。本学術調査は、フランスをおもな対象として、伝統的職人の身体技法、伝統の創出と古層意識、現代人の宗教意識、近現代社会の国際的巡礼運動、農民社会の家族関係と民俗慣習、農業経営と森林経営、祝祭文化と近代の政治的表象といった、多岐にわたる内容をそれぞれのテーマとしながら、問題関心を共有して、新たなヨーロッパ理解に道を開くことを企図していた。文化人類学と歴史学の研究者が双方の視点を交錯させて共同研究を行えたことは、たいへん有意義であった。2年間にわたる現地での実地調査の前後に行った日本での合計10回にわたる研究集会は、調査報告の機会というより、白熱した討論の場であった。「基層文化」の理解に関しては、時代的な「古さ」よりも長期的持続の相を重要視することについて、共通認識となりえたことは大きな成果であった。文化人類学の側からは、さらに研究者の抽出する文化の「型」の相として基層という考え方が提起されたが、歴史学の側から強い疑義が出され、その後「型」の時代が限定され、場所の非特定化が行われたが、最終的に合意に至らなかった。この点は今後の課題である。
課題番号：10041037