萩生田 伸子(ハギウダ ノブコ)
教育学部 学校教育教員養成課程 心理・教育実践学講座教授
教育学研究科

業績情報

■ 担当経験のある科目_授業
  • 心理統計法特論
  • 心理・学習評価演習
  • 心理学的方法の活用と探求
  • 教育評価演習
  • 教育評価特論
  • 心理学実験
  • 教育評価特講
  • 教育評価概論
■ 所属学協会
  • 1992年12月, 日本心理学会
■ 共同研究・競争的資金等の研究課題
  • 図工科における時間的変化を考慮した児童の絵画の評価方法の開発               
    日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(C), 2022年04月01日 - 2026年03月31日
    萩生田 伸子; 小澤 基弘; 有原 穂波, 埼玉大学
    配分額(総額):4030000, 配分額(直接経費):3100000, 配分額(間接経費):930000
    評価の観点を抽出することを目的として,前年度に実施した教育実習に参加する前の学部2年生36名(学部生群)が作成した図工科指導案の内容分析に引き続き,小学校において図工科を担当している教員6名(教員群)が作成したのべ19件の図工科指導案についてテキストマイニングを用いた内容分析をおこない,学部生群が作成した指導案との共通点,相違点について明らかにした.今回も着目したのは評価規準の「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体的に学習に取り組む態度」および本時の展開中の「評価と手立て」の記載内容である.
    結果として,「色」「活動」「形」など図画工作の学習の書き表すために必要な語であり学習指導要領図画工作編でも頻出する語は学部生群,教員群ともに高頻度で使用している点から指導案の記載内容自体は基本的には学習指導要領に沿っていることが読み取れた.その一方で幾つかの相違点が明らかとなった.たとえば,(1)教員群は「記録」「基」などを多く用いる一方で学部生群が多用していた「行動観察」「促す」などの使用頻度は低い傾向がみられ,評価の資料として「記録」を重視している可能性,(2)学部生群でより多く使用される「創造的」を教員群は使用せず「組み合わせ」「経験」などの語を使用する傾向にあり,用例は『どのように形や色を「組み合わせ」るか』『どのように材料や「経験」を生かすか』などであることから,「創造的」を具体的な評価規準への落とし込みをおこなっている可能性などが示唆された.
    課題番号:22K02594
  • 幼児期のミニチュア遊びと表象・スケール理解の関連性と表現分野の保育モデル開発               
    日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(C), 2021年04月01日 - 2023年03月31日
    池内 慈朗; 横山 草介; 萩生田 伸子; 杉村 美佳; 立川 聡子; 伊東 一誉, 埼玉大学
    配分額(総額):4030000, 配分額(直接経費):3100000, 配分額(間接経費):930000
    コロナで幼稚園・保育園での実験が難航した。規模を縮小し(等々力保育園分、この園の保育園にて)ミニチュア玩具遊びを通して参与観察を行った。MI理論に基づく質問紙調査を児童にも実施した。参与観察は、4-5歳児の女子3名を対象に行った。参与観察は、幼児期においても「ミニチュアの空間の認識・スケール理解」の操作がみられた。言語的知能では幼児同士で対話して人形の役を決めていた。空間的知能では、リビング、キッチン、子ども部屋などミニチュアの空間の認識「スケール理解」の操作がみられた。玩具の取り合いやけんかにならないように調整が、家づくりをしている様子が窺えたのはミニチュア玩具遊びの中で8つの知能を用いつつ縮小された世界で物語的表象を作り上げていき、既に「現実での小世界の理解・スケール理解」が見られたのは仮説以上の成果が得られたと言えよう。 一方幼児研究の難しさから専門に関わらず大学生78人に自由記述で質問をした。多少なりとも幼少期を思い出させ「モノに関連する想い出」には26名のみが回答をした.記述された文の数は約50,また幼児期の遊びに見出される「みたて遊び・ごっこ遊び」といった想像活動とこれらの想像活動を持続的なも のにしていくための支えとして機能する物語的表象(narrative representation)について厳密に考察を行った。自由記述「モノに関連する想い出」には26名のみが回答をし、幼少期から、現在につながる「小さい頃に買ってもらったもの」「小さい頃から好きだったもの」など明らかな幼児期のミニチュア玩具遊び、スケール理解、表象機能、表象機能の発達、創造性にまで関わる。教育学部教授会では私の名誉教授就任は承認され科研費の最終年度が継続できると分担者たちの希望も埼玉大学上層部たちの個人攻撃により修了させられ学問の自由が奪われた事実が存在したことは学振に報告しておきたい。
    課題番号:21K02212
  • 布を用いた製作学習の学習効果を高める方策と支援               
    日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(C), 2017年04月01日 - 2022年03月31日
    川端 博子; 田中 早苗; 鳴海 多恵子; 萩生田 伸子, 埼玉大学
    配分額(総額):4550000, 配分額(直接経費):3500000, 配分額(間接経費):1050000
    本研究は、被服製作学習の効果を高めることを目的とし、1)手指の巧緻性の実態把握と時代的変化、2)刺し子の作品観察から考察する中学生の手縫い技能の把握と質問紙調査による学習効果、3)デジタル教材の開発・活用の3つの観点から取り組んだ。
    糸結びテストで測定される手指の巧緻性は、小学生から大学生まで低下傾向であり、学習者の実態に合わせた内容と指導の必要性が示唆された。中学生は手指の巧緻性も向上し、製作学習後に技能面と精神面の成長を感じていた。デジタル教材によって理解が図られ、服飾系大学の学生においては授業時間以外の取り組みも可能になり、製作を円滑に進めることができた。
    課題番号:17K00749
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